YOU TUBEでいうと 0'30"〜での、Dさんの笑顔。その意味とは?? MTV Unpluggedの歩き方13〜OA楽曲 #タケウチカズタケ 完全解説8〜

Post date : 2021.04.28

Category : ETC

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帰ってまいりました、完全解説シーズン2
いよいよパッケージ版がリリースになりまして、まだ解説してなかった残り5曲について
(オレがうっかり忘れてなければ)余すとこなく、書いていこうと思っております

今回は、本日YOU TUBE公開されたこちらの曲にしましょうか
本編ラストの曲として演奏した「ゆめのしま」です
まずは何よりみてもらいましょ↓

んー、見応えある演奏やないかい!(自画自賛w)
と思いますが見所を解説しますんで
それを読んでもらって、確認で何度も見返してもらうと楽しいと思いますよー
では、いってみましょう

〜オレ的見所聴き所〜

その①:曲が始まってすぐ、YOU TUBEでいうと 0’30″〜での、Dさんの笑顔の意味とは??

まずは何と言っても、このテンポ。副音声でも話してますし、
ウタさんもDさんも各所のインタビューで話してる話ですが、
最終のリハーサルの時に演奏した録音を聴いてDさんと話してた時には

Dさん「ちょっとテンポ速いのかも」
って話がチラッと出たんで、
オレ「あ、(ドラムの)こーちゃんに話しときましょうか?」
Dさん「あ、いや、オレから(こーちゃんには)話すからいいや」

そんなやりとりがあったんで、本番当日の楽屋でこーちゃんに会った時に
実は思わず話してしまって、

オレ「あ、こーちゃん。ゆめのしまのテンポのことやねんけど、ちょっと確認しておいてもらえる?」
こーちゃん「オレも(チェックして気付いてて)気になってた所でした」
オレ「流石!言わずもがなやったかー」
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という感じで、本番前の通しリハに臨んだんですが、終わった所ですかさずDさんから

Dさん「こーちゃん、テンポ上げよう。もっとヒリヒリする感じに演奏したいから」

みたいな話が出て(この辺りの詳しい感じは、Dさん御本人が話されたのが収録された副音声を是非聴いてみて!)
結果、収録本番で誰もが未踏のテンポの中で演奏する、という
「”高速”ゆめのしま」が誕生した、のであります。
見所は、曲が始まってすぐ、YOU TUBEでいうと 0’30″〜での、Dさんの笑顔。
その先には、ドラムのこーちゃんがいて、「そうそう!これこれ」みたいなメッセージを出してる。
ここです、見所!

その②:指の皮むけるわ、おい

高速でこの曲を弾く上で、最も大変だった1人がベースのアキラくん。
ウッドベースで弾く速さとしても恐ろしく大変な上に、
この曲のキーがまた大変なキーでして、いわゆる開放弦でプレイする瞬間がほぼないという、
右手も左手も地獄のような楽曲だったんですねー
そんな中でも、スキあらばおかずなフレーズをぶち込んでくる漢。
2’44″~のラストのサビの演奏は圧巻です、必聴ポイント!
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その③:その音にテンション上げられる!

高速演奏になった中で、大変だった人、パーカッションのけっちゃん。
こういう16分のノリ(常にチキチキチキチキ、刻むビートが基本の曲って意味ね)を演奏で出す重要なファクターを
パーカッションが握ってることが多いんですが、この曲も例外なく、まさにそれでして、
聴きどころは、2’03″〜の、ウタさんヴァースの折り返しした所から、
的確に16分で刻み込んでるトライアングルのような音、(楽器の名前は…忘れた!けど映像に映ってる赤いヤツ)
ここ!よくもまあこのテンポで的確にはめてるなー、とそのスキルに感心せざるを得ない、かっこいいっす
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その④:そんなノリの中、何故、優雅に聴こえるの?そのカギは???

そんなみんなが競うように、16分のノリを出す為の細かいプレイをしてるのに、
全体を聞いてると、どこか優雅にも聞こえるムード…それを担ってるのがフルートのくりちゃん。
1’54″、の所で聞こえてくる、このフレーズ。随所になってるんですが、これキモ。
オリジナルのトラックは、サンプリングをフィルタリングして作られてるので、
元が何の音か?はわかりませんが、それをフルートでプレイしてもらうことで、
柔らかさと1人宇宙遊泳してるような優雅さ、が醸されてて、くりちゃんのヒゲと共に気品が漂っているのであります
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(↑くれぐれも言いますが、決して機嫌が悪かったわけではないですから、この時のくりちゃん)

その⑤:サンプリングをフィルタリングされたトラックの生楽器演奏変換術

「サンプリングをフィルタリングされたトラック」って何じゃい!って言われそうですけど、
これはもう、オリジナルの「ゆめのしま」を聞いてみてください!
ようは、それを聞いてオレが生楽器演奏変換(アレンジ)をしたんですが、
これは、ストリングス、ピアノ、ギターの出入り、その組み合わせを駆使して表現してるんですね。
A Hundred Birdsを24年やってきて、トライ&エラーで得てきた経験と感覚なんで、
何とも言葉で全て説明できないですけど、アレンジするにあたって、
やりがいがあるというか、ノウハウ総動員でやれて楽しかったですね。
とはいえ、それを実現するには、素晴らしいプレイヤーの皆さんがいなかったら出来なかった話。
サンキュー!ナッポ、ともちゃんカルテット!
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えー、こんな調子で書いてたら、いつまでもおわんないんで
今回はここまでー
じゃあ、また次をお楽しみに〜

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読まないやつから、順番に死刑だ、ごらぁ

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