MTV Unpluggedへの道① ~暗号文を解読せよ

Post date : 2021.01.24

Category : ETC

Tags :

CCW_3310

ワクワクドキドキのオンエアーが2/28日曜 21時〜、という
RHYMESTER MTV Unpluggedに向けて(番組詳細
どうやって本番の様子が完成していったのか?を僅かな写真や動画を元に
明らかに小出しにしながら、ブログにしていこう、という姑息なシリーズ。

プロジェクトのスタート自体はオファーをもらったのが2020年9月末か10月頭くらいで、
そこからまずは、内容についてそれぞれ思うアレコレを話してみようってミーティングがあって
(最初のミーティングは確か前日が兵庫県加古川にいて、車を自走で渋谷に直行したなあ…しみじみ)
確か、この初期のミーティング、いわゆる曲決めをしてた時に
宇多さんがよく「カズタケ、イメージは湧く?そこ、優先してくれていいから!」って言ってくれてて、
選曲段階から、すげー意見を取り入れてもらいましたね。
「勝手な意見なんですけど、実は…を…みたいにアレンジしてみたいですがあ」と意見もさせてもらいつつ、
一緒にホワイトボードに向き合ってみたいな感じでしたね。これも楽しい時間やったなあ。

最初のミーティングでは、セトリ全16曲中の半分弱くらいかなあ…決まったのは。
まずはアレンジを音にしますね、ということで
ここからはオレの宿題タイムに突入。
いよいよアレンジ開始ー
コロナ禍のタイミングで外に行く仕事が極限までなくなった状態だったんで
今回全16曲をアンプラグド・アレンジにしていく仕事を
毎日の日課に据えて、クオリティをしっかり保つ為に
敢えて「1日1曲しか手掛けない」と決めてスタートしましたね。
主にDさんからのオーダーと自分が浮かんだアイデアを混ぜ合わせて、
形にしていくんですけど、イメージしやすいものからスタートしつつ、
アレンジ的に挑戦的なものは、ずっとモヤモヤと頭ん中で描きつつ、
いけそうやなと思ったタイミングで着手するという順番。

**********************************************************

今回のバンドのサウンドの鍵を握っていた
saxとFluteを担当してくれたくりちゃん(栗原健)
見た目と違って怒っているわけではない
**********************************************************

今回、バンドの編成やメンバーに関しても任せてもらえたので、
これはくりちゃん(sax/flute)が吹いてて、Nappoがギターをこうやってそうな感じ、
ともちゃんカルテットで、ここはチェロがメインでー、とか、人を思い浮かべながらの作業が
楽しくて仕方ない。
A Hundred Birdsでもこれまで何曲もこういうアレンジ作業はしてきてたけど、
そこは自分のバンドの曲であって、今回はなんと言ってもRHYMESTERの楽曲、それもガチHIPHOPなので
また違った面持ちでしたね。いい緊張感とワクワク感がずっとあって、
これはハマったー!って思えるアレンジが浮かぶと、早くDさんに聴いてもらいたい!って思う反面、
「なんか違うなあ…」みたいになったら、あああ…ってなるしね。
でも、そんな毎日のやりとりはスゴいいい時間でしたよ。
オレの作業は昼間の時間帯、その日の完成デモを送り込んで、Dさんのチェックは深夜、なので返信は明け方、
それをオレは朝起きてチェックする、という24時間不休体制でのアレンジ作業 like インドのIT企業。

ここでのやり取りの事は、また曲毎でゆっくり紹介していく事にして、
ここで重要になってくるのが、Dさんのアイデアノート。
深夜に酒を飲みながら、あれこれと思いついた事を忘れないようにメモしてるというので、
それを見せてもらった事があるのだが、
ご本人も言ってたが「何を書いてるのか?わからない…」という、
暗号文状態…その一部がこれ↓

Dさん 「これ、なんて書いてあるか?わかんねーんだよ」
カズタケ「んー、Futureの事ですよね…なんやろ…」
Dさん 「梨?梨… 」
カズタケ「梨…ですよね…土よう…???んー」
2人  「・・・(謎解き中)」(数分経過…)

Dさん 「…あ、柴だ、柴田きょう平だ!www」
カズタケ「柴田恭兵!!!www」

というわけで、あの「キョウヘイ・シバタ」が無事採用されるに至った、という。
(プレミアムで見れなかった方は、2/28のオンエアーで確認してくれ!オレのキョウヘイシバタを)

まあここまで難解ではないにせよ、このDさんの深夜に生まれたアイデアを受けて
またアレンジに改良を加えていく、という地道な作業を繰り返して、
全16曲をアンプラグドアレンジ化していくというのを完成させていったのであった…(続く、多分)

KAZTAKE 42 MUSIC