MTV Unpluggedへの道② ~生ピアノと向き合う

Post date : 2021.01.30

Category : ETC

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Stillワクワクドキドキのオンエアーが2/28日曜 21時〜、という(番組詳細HP
RHYMESTER MTV Unpluggedに向けて
どうやって本番の様子が完成していったのか?を僅かな写真や動画を元に
明らかにちびちび漏れ出しながら、ブログにしていこう、というシリーズの第2弾。

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終始、感染症対策を講じながらのリハーサルでした
スタッフさんには感謝しかない

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今回のアンプラグドのサウンドの話を最初にDさんとした時点で
「カズタケは生ピアノでしょ」と、鶴の一声。
MTVアンプラグドって、過去の作品見ても「どこまでがアンプラグド?」って判断が
ものすごく曖昧で、鍵盤楽器でいうとアコースティックピアノはもちろんですけど、
エレピ(エレクトリックピアノ…ん?エレクトリック???)とか、
ハモンドオルガン(レズリーというクルクルスピーカーが回る…おや?回るって電気やん)とか、
割と大活躍してるものも多く、非常に曖昧。
おそらく
「なるべくなら、電気的な楽器を使わないようにした、フォーキーなサウンド」
ってことなんでしょうねえ。
まあアーティスト側が、これは絶対使いたいんだよね!って、ゴリ押しすればまあそこそこ使えるんでしょう。
(HIPHOPサウンドで言えば、打ち込みのドラムを人力でやることで大きくはクリアしてる気がするね)

ですが、ここはDさんから一言を、縛りにしよう!と決意しまして
生ピアノだけでやることにしました。
曲によっては、オルガンだの、エレピだの、って選択肢もなくはないんですが、
敢えて生ピアノ縛りにすることが面白いのでは、と思ったので。

さー、ここで大事なのが、自分が全くピアニストではないって事でして。
ピアノの音色で演奏することはあっても、普段キーボードで演奏している自分にとって
生ピアノで演奏するってのは、なかなかのミッションなんですよ。

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↓リハーサルスタジオで向き合ったピアノ(YAMAHA)
非常に弾きこまれてて、しっかり鳴ってくれる素敵なピアノでしたー

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自分と生ピアノってことでいうと、随分と以前にもブログに書いたことあるんですけど、
きちんと向き合わないと、ちゃんと弾けないぞーっていう楽器でして、
普段自分の弾きやすい鍵盤で演奏してるので、

“その日、その場所にある、そのピアノ”

という未知な楽器(ピアノ1台1台で、音やタッチが全然違う)に触るというのは、やはり襟を正して向き合うことになるんですよ。
だからピアニストの人ってすげーなーって思うんですけど、
それをサラッと乗りこなすというか、毎回そーゆーものとして手ブラで現場に乗り込む感じ。かっこいいですよねえ。
今回はそういった意味でも、自分には挑戦でしたね。
リハーサルで上手く弾けても、本番のメルパルクホールのピアノと、上手く折り合えるのか?とか、
もうやるしかないんですけど、ドキドキでしたね。

全然余談ですけど、生ピアノを弾くのに通ってる、とあるスタジオにあるアップライトピアノが
すごく苦手でして、全く思ったように演奏が出来ないですよ。
これが練習するって意味ではいいんじゃないか、と思ってそいつと格闘してたりします(^^)
さらにまた別のスタジオのピアノだと、決まったある音を弾くと、すごく変わった金属音が聴こえるものがあって、
多分調整が足りないせいなのやと思うんですけど、それがいい意味で気になって、
その音ばっかり弾くような演奏して遊んでしまう、故に練習にならない、なんてこともありますね。

まあ、話はそれましたが、リハーサルでのピアノとは相性良く出来たんですよ。
最後のリハ(いわゆるゲネプロ)の時には、あまりにもテンションが高まり過ぎて
リハ終了後3日間ほど、内出血と打身的な痛みが引かなかったです…リハとはいえ、まあ気合い満タンでやってますから(^^)
オンエアーで注目してもらうとしたら、グリッサンドの多さ、ですね。
(グリッサンド、いわゆる鍵盤を端から端まで擦るように、ピロリロリロリロリローっとひくアレ)

指へのダメージ顧みず、気合い十分のグリッサンドをブチかましまくってる勇姿にも注目してみてもらいたし。

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そんなYAMAHAくんと記念撮影

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ということで、いざ本番のメルパルクホールですが、
ここに鎮座するのはスタンウェイ(ピアノの界のベンツ、とでもいいましょうか、値段も含め最高峰の1つ)

結果から言うと、自分としてはリハーサルの時のYAMAHAくんの方が付き合いも長かったせいか、
上手く鳴らせたのかもなあって、感想ですね(^_^;)
でもね、決してこのスタンウェイが悪いとか、そういうことはないので悪しからず。
楽器と人は相性もあると思うんで…とはいえ、めちゃめちゃ頑張りましたからねっ

というわけで、次回はストリングス・アレンジに関してのお話を書くことにしますね、でははー(多分続く…つもり)

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